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木部谷温泉 松の湯

 

中国自動車道 六日市ICから北上すること15分 木部谷温泉 松の湯があります。炭酸の間欠泉で有名です。

松の湯

〒699-5307 島根県鹿足郡柿木村木部谷
TEL (0856)79-2617

島根県ですが広島との県境も近いので、広島や岩国から十分日帰りが可能です。



道がいいですね

 


迷うことはないでしょう



裏山からサビ色の水が・・・これが源泉から流れています。

 


源泉です。トタン屋根の下が貯水槽でここから下の湯船にお湯が供給されています。あまったお湯は横の溝から大量に捨てられています。



ここ松乃湯旅館の裏山は、昔からあちこちでぶくぶくと泉水が湧き出ていて、黄色く溜まった穴が5つあった。昭和43年、その1つで一番大きな直径2メートルの穴をボーリングしたところ、地下80メートルで間欠泉が噴出した。熱い湯が出る期待をかけてのボーリングだったが、温度は21度と変わらず、各所の泉源が一か所に集まり間欠泉になったらしい。温泉は地区民に提供していたが、昭和63年温泉旅館として開業したということらしい。

 


読んでね


昔はこれを湯船にしていたとか・・・


字が小さくで読みづらいかな??


日本一  とか  秘湯  とか書かないあたり自制心があってよろしい。
離れなどもあって お食事・宿泊なども出来るようです。

 


ううう 強烈なお風呂

泉質は含二酸化炭素−ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉。旧泉質名では含炭酸土類重曹食塩泉というらしい。1リットル当たり遊離二酸化炭素(炭酸)1220mg、陽イオンはナトリウム1750、カリウム48.4、カルシウム354、鉄(+)28.7、陰イオンは炭酸水素2310、塩素1740mgなど。他にメタケイ酸89、メタホウ酸290、遊離硫化水素0.10mg、ラドンも5.1マッヘ含み、溶存物質総計6658、成分総計は7878mg。

要約すれば炭酸、鉄、カルシウム、重曹、食塩、ラドンを含む高濃度の成分を含有する温泉ということ。旅館のパンフのいう「古くから弘法の湯として知られ多くの効きめがあるといわれています」もうなずける。飲むと鉄分の金気味が強く、次に炭酸の渋味がじわっと伝わってくる。飲泉は保健所の正式許可を取っていないので看板にしてはいないが十分飲めるとのことで、ペットボトルに汲んで持ち帰る人もいるとか・・・・。


床は析出した温泉成分で 酷く着色されています。


鉄の錆びた臭いが強烈です。このお湯で顔を洗う勇気はありませんでした。男女別の内湯が1つずつ、髪の長い女性はお湯に髪が漬かってしまいますので 何らかの対策が必要ですね。


掃除はされていますが こうなっちゃうんです・・・・みたいな張り紙がありました。


源泉の水は このバルブをかけると ドバドバ出てきます。源泉の温度は20度程度なので、そのままでは厳しいですね。


こっちからは ボイラーからの高熱水蒸気が出てきます。
つまり湯船で 源泉からの水を沸かしているのです。

まあこんな水をボイラーに通したら 配管やらバルブなんか一発でアウトになるでしょうね。

 


暫く待って 間欠泉をみました。
ぶくぶくを音がしてきて・・・・

約25分間間隔で、約5分間噴出するそうです。湧出量も毎分200リットル、最大時400リットルと豊富。真っ白な泡がぶくぶくと出始め、徐々に泉水が高くなるはず・・・・

 


シュワシュワ・・・

 


ババッバーーーー

 


あれ?これ以上吹き上がりませんでした。
高さにして40センチくらい???

昔は 人の背丈ほど吹いていたそうですが、次第に吹かなくなったそうです。吹き上がるのは炭酸の圧力のようですが、浴槽まで距離がある上に一度貯水槽に貯めてから供給しているので ラムネ温泉のように体に気泡は付着しません。

噴出したときは透明ですが、空気に触れると酸化して茶色く変色するようです。

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