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モルディブの紹介

2006年10月14日 14:59

インド洋に浮かぶ1200あまりの島々によって構成される独立国家です。日本との時差は4時間あります。通貨はルフィアで8から10ルフィア=1ドル程度でした。


イスラム文化に属し主な産業は観光・漁業です。言語はアラビア語に近いディベヒ語です。1200のうち人が住んでいるのは200程度でリゾートがある島が70ほどあります。首都であるマーレには面積2.6km2の島でここに人口の1/4が集まっています。サッカー場4つ分くらいの面積に3万人以上の人々が暮らしています。

1つ1つの島がとても小さいため 漁業の島・空港の島・ゴミの島・学校の島・首都の島・刑務所の島・養鶏の島とはっきり機能的に分かれています。ほとんどの島が歩いて数十分で一周できてしまうサイズです。海抜1メートル程度の島が多いため このまま地球温暖化が進行するとすべて海面下に飲み込まれてしまうと言われています。

現に各リゾートでは海面の上昇によって砂浜が年々減少しており他の無人島から土砂を搬入したり防波堤を築いたりと対策に躍起です。3ヶ月以内の滞在ではビザは不要です。アルコール・ポルノの持ち込みは禁止ですが 空港ではノーチェックでした。

リゾートでの生活

私たちが訪れるのは もちろんリゾート島ですが当然島には定住している人はいません。島から島への移動はほとんど”ドーニー”とよばれる木造の小型船ですが アリ岩礁のリゾートの中には水上飛行機・ヘリコプターで送迎をしてくれる所もあります。

基本的に滞在中はリゾート島の中だけで過ごすことになります。リゾート以外の島を個人的に訪れる場合には公的な許可が必要です。したがって観光はほとんどできませんし 買い物も非常に限られます。基本的に日本人スタッフはいませんが 現地の方でも一部の方が日本語に精通しています(10人に1人くらいかな?)。ダイビングショップには日本人がいるところも結構あるようですので絶対に確認していった方が良いです。ダイビングではへたをすると死んじゃいますので.....。

チップの習慣がありベットメイキングしてもらうときには1つのベットにつき1ドルおいておきます。ポーターやウェイターにも1ドル程度でよいとされています。

電圧は220Vですがホテルによっては110Vのコンセントもあるところもあります。変換アダプターがあらかじめ付いているホテルもありますが形状を変換するだけで電圧までは変換しないのでご注意を。ひげ剃りやノートパソコンの中には電圧に自動対応するものがあり そういった製品をあらかじめ持っておくと便利です。

 

 

典型的なドーニーです。木造ですがエンジンは日本製でした。ホテルのスタッフは 足で舵を取っています(少し不安)が運転はさすがにうまいです。

風の強い日はかなり揺れるので船に弱い人は酔ってしまうと思います。ダイビングやシュノーヶリングにもこの船を使います。

海上は風が強く肌寒く それでいて紫外線浴びまくりなのでT-シャツの上に何か着る物を持っていくとよいでしょう。

買い物
リゾート島では基本的にUSドルだけです。外貨の持ち込み制限はありません。また非常に物価が高く350mlのコーラが3ドル50セントもします。空港でも同様の物価です。

おみやげはプリントシャツ・紅茶ぐらいです。民芸品もありますが けっこう高くかさばるので不向きです。プリントシャツ・紅茶にしてもコロンボやシンガポールの空港で買った方が種類も多く安価に購入できます。電池・フィルムも高価ですので なるべく日本から持っていきましょう。飛行機の中でも免税品や民芸品を購入できます。(座席にカタログがあります)

リゾートでは極力お金を使わないようにした方が無難です。ホテルでは現金を使うことはあまりなくサイン一つで済みますが 時々ルームキーの提示を求められることもあります。チェックアウトの時に精算するわけですが当然皆さん思いもかけない金額に青ざめます。このときの支払いにはカードも使えますが、JCBやNICOSなんかのマイナーカードはもちろん使えません。

リゾート以外の島々
首都マーレーに買い物に行くツアーもありますが だまされたりトラブルに巻き込まれる事もあると伺います。鉄筋のビルもありますが国民のほとんどは私たちに言わせるとバラック同然の家に住んでいます。(大変失礼ですが)ガラス窓のある家も少ないです。

朝 街角の水道にみんなペットボトルを持って水をくみに来ていたのが印象的でした(水道がないのかな??)。電気は結構普及しているようでしたが冷房のある家はほとんどありません。
首都 マーレー
首都マーレー

首都以外の島は住民がみんな顔なじみのせいか治安はそれほど悪くありませんが 彼らから見れば私たちは金庫が歩いているようなモノなので おみやげ物の売り込みには必死です。ちなみに物価はリゾートなどに比べると少し安めです。350mlのコーラは1ドルから2ドル程度ですのでアイランドホッピングのときに飲料・おみやげを買い込んでおくというのも一つの手段です。

ただし店によって結構値段が違うので交渉が必要です。30ドルのパレオも2分くらいで15ドルになります。店員は結構妙な日本語を使う人もいたりして笑えます。ホテルや空港以外で買い物をするのは初心者はやめた方が良いです。

気候
赤道に極めて近く日光は大変強いです。サングラス・日焼け止めは必需品です。泳ぐときにも必ずT-シャツ等を着用することを勧めます。雨がふってもスコールですので すぐ止むことが多いですし 傘はホテルが貸してくれることもありますので基本的に不要です。

日中は暑いですが風の強い夜は意外に冷え込むことがありますので 薄手のウィンドブレーカーなどを持っていくとよいでしょう。5月〜10月頃は、モルジブは雨季です。雨期といってもスコール的に短時間降るだけですが、降る時は大雨が降りますし、雨が降っていると結構寒いです。雨期は海水も濁って透明度はがた落ちですがマンタなんかは10月前後にしか見られないのでこの時期を好んで来られる方もいらっしゃるようです。

非常にきれいですが 浅い砂浜でもちょっとした岩場にはウツボやカサゴなどの危険な生物がいました。またサメ・エイなども水深1メートル位の砂浜を泳いでいます。小さな岩場でもどんな魚がいるか確認して近づくようにしてください。

場所によっては非常に流れが強く 腰くらいの水深でも子供なら脱出不能とも思える非常に強い流れがあることがあります(時間にもよりますが)。速いところの流速は人間が小走りをするくらいの流れです。泳ぎのうまくない方は膝より深いところには行かない方が良いと思います。また泳ぎがうまいからとって流れがあるときに足のつかないところに行くとは絶対に危険です。人間の泳力では絶対に立ち向かう事は不可能です。中型の魚も必死に流れに逆らって泳いでいましたが彼らでも時々流されていました。

ダイビング中に流されたときには珊瑚にしがみついてほふく前進して岸に帰るようにしましょう。シュノーケリング中に流されたときは諦めて流されてください。ドーニーに運良く見つけてもらえることを祈りましょう。

 

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