萬湯奔想> 人形峠 核燃料サイクル開発機構 展示館
人形峠核燃料サイクル開発機構 展示館 |
三朝温泉 株湯を後にして国道179号線を南下 途中482号線に入れば湯原温泉にたどり着くが、奥津温泉にも行きたかったのでそのまま179号線を進み人形峠にう至ります。ここに核燃料サイクル開発機構の施設があります。なにやらウラン残土の撤去問題などで新聞を賑やかしていた団体です。
開館時間:9:00〜16:00 入 館 料 :無料 休 館 日 :年末年始(12月29日〜1月 3日) 所 在 地 :〒708-0698岡山県苫田郡鏡野町上齋原1550 電話:0868-44-2328 FAX:0868-44-2290 問い合わせ窓口:フリーダイヤル0120-800595
日本に是非必要な技術ですが1次 2次 3次の3回の熱交換システムを必要とし、商用原子炉としては非常に複雑です。また1次・2次の冷却材として金属ナトリウムを使用するなど システムの管理 取り扱いに難点が多いですね。 ただ今後50年 100年後のエネルギーの安定供給という.から考えると 石油に依存するのは無理でしょうね。中国やインドなどの人口・産業爆発増殖国もありますし いつまで海外から安定してエネルギーを供給できるか・・・・。太平洋戦争の直接の引き金はアメリカを中心とした石油の禁止措置だったことを忘れてはなりません。(当時は石油の大部分をアメリカから輸入していた) |
あと工作教室などもあり スライム作り・ブーメラン作り・メビウスの輪作りなどが行われているようです。 ただ全体的に展示物の老朽化を感じます。この展示館自体の存在意義もどうなんでしょうか?展示内容についても疑問を持ちます。またこんなとんでもない山奥に必要でしょうか?
ちなみに写真撮影禁止です(涙) 広大な敷地に建設された施設の数々を見ることが出来ます。 夜次南2号坑というウラン坑道も見学できます。一般的な数キロにも及ぶ坑道ではなく長さ42メートル・高さ2メートル・幅3メートルほどの小さな坑道です。見学者が坑道に入るとライトを消して紫外線を地層に当ててくれます。すると地層に含まれるウランが蛍光を発するのが見えます。坑道は一方通行で 見学時間も10分程度です。 もともとここ人形峠にウランの露頭(※)が見つかったのがそもそもの始まりです。(※ 露頭;地表に露出した鉱床) 1955 年(昭和 30 年) 11 月 12 日のことです。 実際に鉱山としての操業が開始されたのは昭和52年ごろです比較的浅い部分にウラン鉱床があり露天掘りなども行われていました。坑道も地表から数metreから数十メートルという浅いものが多かったようです。精錬施設や原子炉用にウラン濃縮工場なども作られ大変大規模な施設となりましたが、問題はウラン鉱床の品質が悪く まったく採算が合わないという理由で10年後の昭和62年で閉山してしまいます。以後は海外から輸入したウラン鉱石の濃縮作業をしていましたが、この事業も青森県下北半島の六ヶ所村の商業プラントに移管され、この施設はその使命を終えました。 これまで取り出されたウランはわずか70トン、標準的な原子力発電所の半年分の燃料にも満たない量だそうです。これだけのウランを取り出すために発生した残土は45万立方メートル、ドラム缶にして225万本分にもなります。 で その後 今日まで何をしているかというと 工場の汚染除去や機材の分解処理、運び出されたウラン残土の処分など つまり閉山後の後片付けを延々やっているようです。従業員はこの施設だけで300人いるとか・・・。今後も平成30年頃まで施設の解体作業は続くようです。遠心分離機は数千本ありますしウランで汚染されているので洗浄・分解も専用の工場を建設し 遠隔操作で行われています。 国策なので採算度外視すべき部分もありなむえないんですかね。ウラン濃縮技術は軍事秘密なのでアメリカも教えてくれず全部自主開発したようです。 人形峠ウラン鉱害裁判―核のゴミのあと始末を求めて
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原子力開発には色々問題が多いですね。 さて温泉旅行とは ずいぶん脱線しましたね。 人形峠を瀬戸内海側に下れば奥津温泉があります。 |
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